2009年11月30日月曜日

■信濃霧山ダッタンそば生産者組合について

設立の目的
遊休荒廃地の解消と高付加価値農業の発展と地産地消の振興。また新規作物ダッタンそばの食材としての研究、認知、定着や地域ブランドの確立を目指す。

ダッタンそば栽培の経緯
気候、温度等が似ている北海道の種子が入手できたことや、平成17年度より中山間等直接支払事業の条件に新規作物導入があったこと等が導入のきっかけとなりました。

平成16年10月
北海T8(当時、北系8号)種子30kg購入

平成18年2月
ダッタンそばフォーラム開催 信濃毎日新聞社/信州そば漫遊

平成18年4月
信濃霧山ダッタンそば生産者組合設立(中山間直接事業役員9名)

平成18年5月
町内5店舗でだったんそばメニュー開始

平成19年4月
信濃霧山ダッタンそば生産者組合独立(組合員11名)

平成19年8月
汎用コンバイン導入 夏そば初収穫700kg

平成20年4月
社団法人として登録

平成20年11月
文部科学省支援で東京農大プロジェクト開始

信濃霧山ダッタンそば生産者組合の特徴と方向性
中山間地域の例にもれず、生産者の高齢化、後継者不足、荒廃が進む農地。しかも、よく例えられる「猫の額」ほどの狭く生産性の悪い耕作地という条件をどう克服していくかが難関でした。
狭い農地を丁寧に耕し最大限に使うよう考えられたのが、二期作への工夫でした。標高差(長和町の標高差600m〜2000m)を利用した、蒔き付け時期の工夫、遊休地を作らない努力、また安心・安全・環境に配慮した完全無農薬栽培・無添加製品の開発に心がけました。
試験栽培をはじめて3年間は組合員は機会および燃料代持ち出しで作業しました。全員損得を言わず、地域のために努力を惜しまない組合員が集まったことと、行政の協力がここまで進められた大きな要因です。今後は、生産性を上げ、安心安全な製品開発、研究を行い、食する人の手に届くまでを見通せるようなきめ細やかな農業、事業を目指したいと思います。